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【FTM】男性ホルモン治療の副作用ニキビ治療薬の正しい使い方

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ども、薬剤師あー。です

今回は男性ホルモン治療注射後の
気になる副作用ニキビについて書いていきます。

この記事でわかること
  • FTMの男性ホルモン注射がなぜニキビの原因になるのか
  • FTMの男性ホルモン注射以外の原因
  • ニキビ治療薬の事
  • ニキビ治療薬の正しい使い方

皮膚科クリニックの前の薬局で計4年くらい働いており、
みんな並ばせて指導したいくらい
毎日ニキビ治療薬の指導をしていたので

現在使っている薬があれば
その使い方の確認程度にみてもらえれば

うれしいですヽ(´ー`)ノ

この記事を書いた人
あー。
  • 薬剤師歴10数年
  • LGBTQブロガー
  • 未治療で埋没経験有
  • パートナーと結婚式を挙げ
    マイホーム購入経験有
目次

【FTM】男性ホルモン注射がなぜニキビの原因になるのか

FTMさんが治療で注射する
男性ホルモンには皮脂の分泌を促進する働きがあり
皮脂の分泌増加により毛穴に皮脂がたまりやすくなります。

皮脂が毛穴にたまってなんでニキビできるんだい?

って話なんですけど

ニキビの原因菌『アクネ菌』の生態が関係していて

嫌気性菌といって空気に触れることを苦手とする菌なのですが

皮脂角質が毛穴に詰まっていることで、
空気に触れない環境になり
増殖していくのです。

原因はそれだけではなく、

男性ホルモン注射をはじめているFTMさんは
女性ホルモンエストロゲンが減少しており

エストロゲンが肌を潤わせたり、
角質を増やす働きにブレーキを掛けているのですが

そのエストロゲンが減少することで

角質もたまりやすくなり、アクネ菌が増殖する原因となるのです。

エストロゲンがなぜ男性ホルモン注射で減少するのかは
こちらの記事に詳しく書いてあります

【FTM】男性ホルモン注射以外のニキビの原因

ビタミン不足、睡眠不足、食事、紫外線、ストレス・・・色々原因はありますが
一番言いたいのは

洗顔についてっ!!

肌荒れに悩むと結構頻繁に洗顔しちゃったり、
ごっしごし洗ったり、拭いたりしちゃいません?

それが返ってニキビの原因になることがあるのです。

洗顔をすることによって肌の必要な油分、
潤い成分までもが洗い流され、

乾燥した肌は潤いを保つために皮脂を大量に分泌し
ニキビができやすくなるという悪循環が生まれてしまいます。

なので洗顔はなるべく
泡で優しくがベスト!

市販のニキビに関する塗り薬について

皮膚科に行ったら必ずと行っていいほど処方される塗り薬

ドラッグストアでもニキビの塗り薬は売っているのですが

ニキビの薬に関しては本当サプリメント以外は
病院に受診して薬をもらうことをおすすめします。

成分が『いや、それ本当に効くんかいっ!!』
って思う成分が多すぎる(;´Д`)

そもそも医薬品と医薬部外品の違い。
ニキビの市販の薬は

『医薬部外品』に属しており

医薬部外品というのは治療というよりは

『防止・衛生』を目的に作られているため

ニキビ絶賛活性化中の方は受診をおすすめします。

逆にニキビは落ち着いていて、
ニキビが出来づらい肌環境を作りたい場合は
市販の薬をおすすめします。

病院(薬局)でもらうニキビ治療薬(塗り薬)について

薬の話なら任せろ〜!

お次は病院で処方されて薬局でもらう

医薬品のニキビ治療薬について

飲み薬もありますが今回は塗る薬に焦点をあてて書いていきますヽ(´ー`)

お手持ちのニキビ治療薬の
確認を〜

抗生剤のニキビ治療薬

ニキビの原因菌のアクネ菌に対して抗菌作用をもつ塗り薬。

アクネ菌を減らすことでニキビの炎症を抑えることができます。

が、耐性菌(その抗生剤が効かなくなってしまう菌)ができることもあり
治療が長引くことがあります。

なので塗るときはニキビができているところ

ピンポイント

で塗ってください。

抗生剤のニキビ治療薬は赤ニキビに効果があります。

ちなみに抗生剤のニキビ治療薬(塗り薬)は

  • ダラシンTゲル(=クリンダマイシンゲル)
  • アクアチムクリーム、軟膏、ローション
  • ゼビアックスローション

※()は後発医薬品の名前

抗生剤はピンポイント塗布
かつ
長期使用はしないほうがよい!

角質を除去するピーリング作用があるニキビ治療薬

過剰にあるとニキビの原因になる角質を
取ってくれる効果をもつ塗り薬

古くなった角質を取ってくれるため
ニキビの予防にも効果があります。

抗生剤の塗り薬とは使い方は異なり

塗り方は

広い範囲

に塗ってください。

しかーし、

角質といえども皮膚を剥がしているので
副作用としてヒリヒリ感など刺激がでるため

最初は小範囲から始めて少しずつ塗る範囲を広げてください。

ちなみにこのヒリヒリ感は日が経つにつれて軽減されるので
少しのヒリヒリ感だったらしばらく続けてください。

すんげーいたい。洗い流したいほど。

ってな場合は皮膚にあってないかもしれないので
処方医に相談しましょう〜。

ヒリヒリ感は保湿剤を塗ることで
軽減することができるのでピーリング作用を持つ塗り薬を使う前に
保湿剤を塗ることをおすすめします。

ピーリング作用があるニキビ治療薬は白ニキビに効果があります

ピーリング作用があるニキビ治療薬(塗り薬)は

  • ディフェリンゲル
  • ベピオゲル

因みにベピオゲルは
ピーリング作用+抗菌作用(白ニキビと赤ニキビを同時に治療する効果)をもつもので

この抗菌作用は耐性菌ができにくい作用のしかたをするので

長期的に広範囲に塗ることが可能です。

そしたら最初からベピオゲル1つで
治療したらいいと思うよね。

ところがどっこい←

ベピオゲルはディフェリンゲルに比べて
アレルギー性のかぶれが起こりやすく
この副作用の場合はベピオゲルを中止しないかぎり改善しません。

このため最初からベピオゲルを使うと


慣れれば治る副作用のヒリヒリ感なのか

やめなきゃ治らないアレルギー性のかぶれなのか

わからなくなって治療しづらくなるため

多くの場合ニキビ治療は
ベピオゲルからは開始しないのです。

その他のニキビ治療薬(塗り薬)

  • エピデュオゲル・・ディフェリンゲル+ベピオゲル
  • デュアック配合ゲル・・ベピオゲル+ダラシンTゲル

2種類が混合された塗り薬もあり

最初は抗生剤とピーリング作用をもつ塗り薬を別々で使用していても
慣れてきたり、ヒリヒリ感などの副作用が出ない場合

2種類が混合された塗り薬1本で治療することができます。

ニキビ治療の塗る順番

同時使用
①洗顔⇒②保湿⇒③ピーリング作用の塗り薬⇒抗菌作用の塗り薬

分けて使用
朝 ①洗顔⇒②保湿⇒③抗菌作用の塗り薬
夜 ①洗顔⇒②保湿⇒③ピーリング作用の塗り薬

分けて使用する場合、ピーリング系を夜に使用する理由は
角質を落とた直後紫外線にあたったりすると
ヒリヒリ感がより強く出たりすることがあるからです。

なので1日1回使う場合の同時使用でもお風呂上がりや
寝る前がおすすめです。

ニキビ治療薬使用前に使う保湿剤

皮膚科で出される保湿剤は決まって

ヒルドイドソフト(ローション)

ビーソフテンクリーム(ローション)

などのいわゆる

ヘパリン類似物質と言われる保湿剤だと思われます。

保湿剤であれば今は病院に行かなくても
同じ成分のものを買えるので紹介させていただきます〜

HPクリーム

水性タイプのクリームで赤ちゃんにも使えるクリーム。
全身使用OK。顔でも粘膜(目、鼻、口)を避ければ使用OK

HPローション

こちらはローションタイプ。

ヒフメイド

ヒルドイドソフト軟膏と同じ油性タイプ。
水分が蒸発しにくいので長時間うるおいます。
手・顔(粘膜は避ける)に使いやすいです。

保湿剤だけ欲しかったら
診察時間、診察料を考えると
通販かドラッグストアの
購入の方がお得です

【FTM】男性ホルモン治療の副作用ニキビ治療薬の正しい使い方まとめ

以上がニキビ治療薬の使い方になります。

使い方や順番が結構重要で

適当に使っていると
ニキビが長引く要因にもなるので

しっかり守って使って貰えれば
うれしいですヽ(´ー`)ノ

因みに医師指示が細かくある場合は
医師の指示に従って使ってください。

以上
男性ホルモン治療の副作用
ニキビ治療薬の正しい使い方
でしたっ!

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