どもどもー。
今回は生い立ちにも近い感じのブログになってます。
実際同年代(30代半ば~後半)のLGBTQ⁺の方たちの
ブログやyoutubeを拝見すると
必ず同じことを言ってますが
とにかくその時代、
SNSやネットの情報を手に入れる手段もなかったのです。
その中、答えが欲しい自分は
ほうほう。人と違う?これあってる?
で、親に聞いてもいい話なの?
てな感じで頭の中グルグルした記憶があります。
さてさて本題へごー
- 薬剤師歴10数年
- LGBTQブロガー
- 未治療で埋没経験有
- パートナーと結婚式を挙げ
マイホーム購入経験有
幼少期
1983年に次女として生誕。
なんの変哲もない・・
いや天然パーマはすごかったか。
とりあえずふくよかさと
天然パーマ以外は問題なく過ごしていました。
記憶がある限り、
姉やそのほかの女子と違ったことは
スカート履く事と
何かの発表会で可愛く髪をいじられる事を
極端に嫌がっていたことと
おもちゃはガンダム。
誕生日会には男子がメイン。
てことでしたかね。
あとはいとこに男の子がいたんですけど
一緒に立ちションしようとしたり
一緒にお風呂に入った時に
モノがないことに違和感があったり
いとこには
「魔法のチ〇コだから人にはみせられない」
などと意味のわからない
嘘をついていましたね。
そのせいで?
いとこは小学生半ばまで私を男だと思っていたようです。
馬鹿ですね。 純粋ですね。←
小学生で初恋
幼少期はとりあえず何も考えておらず(当たり前か)
素直に嫌なものは嫌。好きなものは好き。
と本能のままに生きてましたが
物心が付き始め、ここから厄介になってきます。
髪をのばしたくない。
赤いランドセル背負いたくない。
ブルマ(当時女子はブルマ世代)履きたくない
水着きたくない。
嫌々の
オンパレード
前世でわしなにかしたん?
レベルでの嫌がらせかと思いましたよ。
そんな中小学校5年生で初恋します。
もちろん女子に。
それはそれはクラスの男子と同じで
そのクラスで一番人気の女の子でした。
まだ素直な純粋さがあったのか好きなら手紙を!と、
この時は女子にラブレターを渡す行為に
純粋にドキドキしながら姉に相談しつつ書き上げ、
渡した記憶があります。
しかも2回(同じ子)←
姉は2個上ですが、何も言わずラブレター作成に協力してくれました。
優しいですね。
この初恋は実ることなく、
一定の距離を保ちつつ高校生まで続きます。
今更ながらその好意を気持ち悪いだとか
率先して「レズレズー」とか言わず黙認?
してくれてたことが不思議です。
が、やはり噂が立つのがこのご時世。
あっけなく次の項目で経験することになります。
初めての恋人+レズと言われた高校生
小学校で初恋を経験しつつも、中学生ではとうとう
やっべ自分おかしい。え?どして?どして?
おい、どーした。
と自分の中で会議が夜な夜な行われるくらいには動揺。
すかさずダミーの好きな人を作成。
こうしておくことで表では安心した中学生ライフを送り。
裏では初恋の君とどうしたら仲良くなれるか熟考。
寝る前になると自分の思考回路を分析したりしなかったり。
そんな中初恋の君とは別ですが
高校生にして初めての恋人ができます。
もちろん彼女です。
行く高校が限られている田舎だったので、
もちろん初恋の君とも高校は同じだったのですが
それでも自分の中学以外の中学4校くらいが
高校で合体したため結構な人数の高校でした。
視野が広がるとはこのこと
と言わんばかりのかわいい子がたくさーん。←基本恋愛脳です
制服がスカートで嫌。
という部分以外は当初なにも不自由なく過ごしてました。
当時制服が嫌だからズボンを作ってください。
とか
自分の性とは合わないのでスカートをはかない事を認めてください。
とか言う頭もなくて・・というか
決まりごとを守るのがふつうだと思っていたため
はいはい、履けばいんでしょ履けば。はい。
的な感じで開き直ってましたね。
さて、初めての恋人ですが
当時所属していた女子バスケットの1個上の先輩です。
それはもう華奢でちっさくて
守ってあげたくなるような
理想とは
真逆
な先輩でした←失礼
当時の自分のスペックが
161cm 53kg
に対し
先輩は
165cm 6?kg
そしてお互い短髪ボーイッシュ。
お付き合いを始めてから聞いた話、
先輩は自分が入部する前までは確立されたボーイッシュだったけど、
自分が入部してきてボーイッシュ枠を取られるんじゃないかと
ライバル視していた様子。
その先輩となんでか惹かれ合い、
付き合うことになるのですが。
ここで壁が現れる。
今までは自分の中だけで、
好きな人とどうしたら仲良くなれるか。
なれたらデートしたいわねぇ。
なんて思ってたけど。
こういう風に生まれた自分は色々な段階があって
女の子が好きだと自分なりに折り合いをつけてきた。
だがしかし、それに
好きな人を巻き込んでいいのか?
自分と出会ったことで、
今までは男子を好きになり男子と付き合ってた人の人生を
曲げちゃっていいのか?
その当時高校生なりにめちゃめちゃ考えて
先輩とも夜な夜な電話で話し合い
結果「好きだから初めてで分からないけど付き合ってみる」
という結論に至り交際がスタート。
今思えば巻き込むとか、
曲げちゃうとか人の人生を・・・!
とか思ってたけど、
長い人生でみたら自分がその人に影響を与えるほどの
人間だと思ってたこと自体がおこがましかったです。
すみません。
なんで学生時代は色々葛藤して、
その中で恋愛できるうちは
バンバンしといた方がいいぜ!←急に誰
さて、交際をスタートしてみたものの、
これもあるあるなんですかね?
束縛が尋常じゃない
・携帯の先輩の表示を♥で埋め尽くされる
・ほかの先輩と仲良くしていると怒られる(部活動にも影響)+リスカ付き
・ワン切り(当時はやっていたワンコール切り)返事がないと怒られる
・夜な夜な電話必須
・休み時間は渡り廊下で密会
・会うたびピー(自主規制)強要
ざっとあげただけでも当時を思い出して震えました。
とまぁこんな感じで束縛されていたので
噂もそらぁされますよね。
たぶん自分が知らないところで結構噂されてて
部活の顧問にも監視されてましたし
(部室に2人でいると分かるとチェックしにくる)
親にも
「あんたまさか先輩と付き合ってる
なんてことはないでしょうね?怒」
と責められ
あまり接点がない目立つ系の男子に直接
「ねえ、レズなの?」
と聞かれたり。
色々めんどくさかったー。
結果ここでも中学生と思考回路変わらず
ダミーの好きな男子を作成。もちろん先輩も。
が、時すでに遅し。先輩が卒業するまで噂は続いてたと思います。
(途中で慣れすぎて開き直ってたため記憶が曖昧)
やっぱりこの当時もダミーを作成するくらいには
ダメなことしてるんだろうなぁ。って認識でしたね。
その空間にはその空間の常識みたいなのがあるので
上京して考え方が色々変わったとはいえ
このまま当時に戻ったとしても同じ行動をすると思います。
それくらいその空間ってのは強く感じるんですよね。
もちろんカミングアウトして
これが自分なんで
って言えるのはサイコーだと思いますが
無理にカミングアウトしなくていいと思うし
秘密裏に恋愛もいいと思うのよ。
ただ、噂がたった時の対処法は
話し合っといた方がいいでっせ(笑)
FTMだと思ってた大学生
さてさてこの頃になるとスマホが登場。
「同性が好き」「レズとは」「男かもしれない」
とセンスがない検索ワードで調べたり
当時セクシャルマイノリティのメル友掲示板的なものもあり
そこで知り合った人に
「タチ」「ネコ」「リバ」「トランス」「ビアン」
など用語を色々教えてもらい、
自分をそこにいれるならトランスなんだろうなぁと認識していた。
幸運にも?
大学生活でも彼女ができ(高校の先輩とは、先輩が卒業と同時にあっけなく破局)
何をするにも彼氏役。
むしろ女子だとみられる事に抵抗。
このころ俗にいう「ナベシャツ」に出会い、
大した胸はなかったが着用することで安心して街中を彼女とデート。
その時から使っているナベシャツはこちらで紹介
おっと、大事なことを書き忘れていたが一人称。
物心ついて自分の名前呼びから一人称が他のものになるとき
違和感なく「俺」でした。
なので中、高、大学と普通に一人称は「俺」であり、
不思議な事に訂正してくる人も、友達もいませんでした。
大学になるともちろん制服もなく、
自分を「女」だと認識する機会が格段になくなり
月のものが来るとき以外はほぼ自分では
「男」だと思って生活してましたね。
いやいやいやいや、
そんな事治療してないのにむりでしょ。
って思いますよね。
たぶんこれは共感する人と共感しない人いるとおもいますが
身長165cm 声もそこまで高くない
胸目立たない お尻もそこまででかくない
となるとLGBTQの見慣れている人からすると
すぐ女子だとわかってしまうものの
何も関心がなくそこらへん(?)の人だと
男と認識してくれるのです。
そんな要素も相まってしばし埋没の私生活が始まります。
未治療で埋没していた私生活
この頃治療についてあれこれ調べ始めます。
一生打ち続けなきゃいけないホルモン注射。
性別を変えるにはしなきゃいけない性適合手術。
もちろん親へのカミングアウト。
めんどくさがりのわたくし。一旦
「なにも困ってないからこのままでいいや~」
たぶんこれで違和感なく過ごしている時点で
トランスではなかったんでしょうね。
今ではめんどくさがりでよかった。治療しなくてよかったと思ってます。
さてさて「同性でマンション購入」のブログでも書いていた通り(どこw)
パチスロ、ダーツバー、ゲーセン
に通い詰めていた日々があります。
最初は一人で黙々とゲームやらなにやらしてるのですが
趣味って不思議なことに、
同じ趣味を持つ者同士同じ空間にいると
自然に仲良くなっちゃうんですよね。
その場合多くがコードネーム(カードID名)で呼ばれ合うため
(パチスロ以外)本名は本当に仲良くなるまで知りませんし、聞きません。
男として難なく過ごしていましたが
さすがに自分から知り合った人に
「こう見えても男なんですよねー」とか言うのもおかしいし、
違和感しかないので
考えてみると、この時から
「相手の思った性ででいいや。」
って思ってました。
実際女の子だと認識される事の方が少なかったので
この時もこれで腑に落ちてたのだと思います。
記述した通り99%は男の人として認識し、
疑うことなく仲良くしてくれました。
残りの1%はというと、その人達から派生する人たち。
男として認識している空間に
「え?性別どっち?」
って聞いてこられると
「男です」
と答えざるを得ない・・。
その瞬間だけ嘘つくのやだなーと思ってました。
趣味仲間はそのうち縁が切れるだろうと思いきや、
その趣味を卒業してからも現在進行形でつながっており、
今更カミングアウトする気もないので賛否両論あると思いますが、
この事実は
墓場まで持っていきます
自分は公開してませんが
人任せに事実を作り上げるのも楽なようで
結構な覚悟も必要ですからね!
色々疲れた私生活
さてさて、上記通り未治療で埋没していた時期もありますが
避けて通れないのがバイトやら就活やらの面接。
つまり履歴書の性別欄。
大学時代のバイト面接。
もちろん履歴書の性別欄は女にまる。
居酒屋は姉がやっていて面倒くさそうだったので
コンビニを選択。
中でも時給がいい深夜帯希望。
電話で面接のアポをとりいざ面接。
履歴書を一通りみて店長「深夜帯は助かるよ~」続けて
「あれ?男にしては珍しい名前だね。」
いやいや、性別欄見てくれよ。
このあと決まってきまずくなるじゃん。はぁ。(心の声)
「いや、あの性別・・・」
店長「ん?え、あ、だめだよー。
女の子は深夜帯雇ってないから。てっきり、、ごめんね。」
この正直に性別書いているにも関わらず
ちゃんと見ないで決めつけ、
引かれてから言い訳されてあやまられるのが一番めんどくさい。
いや外見どうにかしろよ。は言わないで
とはいえ、
はじめてのバイト面接だったため笑い話とし、結局日勤の勤務に。
それとは別にまたまたコンビニのバイト。
そこは女の子でも深夜バイトOKとのことで働くことに。
深夜バイトの先輩は男の子だと思っていたようで、
特に性別を聞かれることなくわきあいあいと働いていました。
が、
ある日突然のアウティングをくらうのです。
いつも通り冗談を言い合ったりして夜勤を楽しく過ごしていた矢先
日勤で働いている方のコンビニの男共(言い方w)が来店。
それがまさかの深夜バイトの先輩の知り合いとな・・・
何も知らない深夜バイトの先輩は肩を組んできて男共にわたくしを紹介。
「新しく入ったバイトの子ー!!」
ざわつく男共。
「いや、あ、え?肩組んでるけど
その子女の子だからな」
え、まじで
そこでいっちゃう?
きまずっ!
先輩「え・・・・?あ、ごめん・・・。」
気まずい雰囲気の中、男共は帰りその後無言。
その日以降もわきあいあいと楽しく仕事をすることは
ありませんでした。
男としての扱いと、
女と分かってからの扱いってこんなにもかわるもんなんですかね。
少なからず騙されたという憎しみもあったのかは知りませんがね。
大学生活を終え今度は就活。
この時は性自認うんぬんは考えすぎて考えなくなってました←
メンズスーツで面接を受けた時はストレートに
「性同一性障害のかたですか?」ときかれ
レディーススーツで面接を受けてもオネェと言われ。
正直何が正解で何が自分にあってるんですか?
と第三者にききたいくらいだった。
自分で見つけた、自分の在り方。
はてさて、
いろんな体験をして、
経験を得てみつけた在り方。
①どこかに自分をカテゴライズすることはやめた。
カテゴライズすると
それに入らなきゃと疲れちゃうんだもの。
しかも入ったつもりでも、漏れでて入り切れてないこともあるし(オネェ事案)
そして他人に性を委ねることもあけど、
②性別はと聞かれたら戸籍上の性を割り切って答える。
こうすることで戸籍上は女ですけど何か?
みたいな感じで心の中でマウント張れるのでおススメ←
人間誰しも、
男脳、女脳があるらしいので別に傍から聞いて
女々しいだの、男らしいだの言われても
③「人間だもの」で貫き通す。
これが自然とでた答え。
この3つが出来上がるまで15年はかかりましたかね。
ただこの答えが出てから超絶生きるのが楽になりました。
絶対的答えがでてきそうな数学でさえ解なしがあるんだもの。
解なしも答えの一つですよね。
中途半端といわれればそうだし結局どっちなの?
と聞かれたこともあるけども
ただ、自分が信念をもってブレず解なしを貫き通すことで
大事な友達にも「〇〇は〇〇だから」と言われ
大事なパートナー(嫁ちゃん)にも
「もーどっちかわからないけど妖精ってことにしておくね(?)」
と確立した地位(自分)をわかってもらえるようになりました。
何が正解か人によって絶対違うけど答えの一つとして
解なし
もあること
解なしの人間もいて、幸せに暮らしてるんやで
という事をお伝えしたく長々とつづってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございましたー!!!
以上、生い立ちと恋愛遍歴でしたー!!←タイトル変わっとる